山口県の西部地域には、沢山シカが生息しています。
私が子供の頃、今から50年ぐらい前ですが、この地域でシカに出会うことはありませんでした。数年に一度でてきて人々を驚かせる程度です。
当時は希少な動物として可愛いがりましたが、今は農作物や樹木などを加害する憎たらしい動物として嫌われています。シカの評価も大きく変わりました。
「里山ローズ」はシカ被害のひどい山口県の西部にあります。シカからバラを守る取り組みを紹介します。
シカ侵入防止の取り組み
ウメ、スモモ、クリ、何を植えてもシカが食べます。バラは棘があり、鹿が嫌うのではと思い植えてみましたが、やはり駄目です。食べられ、枯れます。
バラの周りを安価なビニールの網で囲いましたが駄目です。色いろ試してみましたが、少しでも隙間があれば入ってきます。お腹がすけば知恵を出し入ります。
これならどうかと、網目の小さい丈夫な網を使って「里山ローズ」の周辺を囲いました。横からも下からもシカが入らないよう網を固定しました。なんとか、シカの侵入を防ぐことができました。
今のところ、バラへの被害はありません。「里山ローズ」のバラも大きく育ちました。
里山の管理は大変です。
シカ侵入防止の取り組み その2
「里山ローズ」を囲む網の周辺にはシカの糞が沢山あります。シカが周辺まで来て、中に入ろうと窺っているのです。入ったら終わりです。
転ばぬ先の杖。今年は「里山ローズ」の裏山に金網を張りました。昔、集落へシカが入らないよう設置した、今は山の中で残骸になっている金網をリユースしました。
金網に巻きついた蔓を切ったり、金棒を抜いたり、金網を付け替えたり、大変でしたが、帯状に、シカ侵入防止柵ができました。
山も綺麗になりました。
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